電子レンジで危険！卵が破裂する理由と避けるべき食品

電子レンジで卵を温めるとなぜ破裂するのか、知っていますか？

電子レンジは家庭でよく使われる便利な調理器具です。

しかし、正しく使わないと、故障したり、最悪の場合は火事の原因になることもあります。

私たちは日常的に電子レンジを使っていますが、どのように食品を温めるのかを説明するのは意外と難しいですよね。

電子レンジでの食品の温め方を理解することで、温めてはいけないものを知ることができます。

今回は、電子レンジで卵が爆発する原理と、温めるべきでない他の食品についてお話しします。

なぜ電子レンジで卵は破裂するの？

電子レンジで卵が破裂する現象には、特別な理由があります。電子レンジは、マイクロ波を使って食品を温めるんです。

マイクロ波が食品に当たると、その部分が熱くなります。特に卵を温めるとき、卵黄と卵白が温まり始めます。

ただ、温度が上がるにつれ、卵黄は卵白より先に固まるんです。その結果、卵黄が固まっている状態でさらに熱が加わると、卵黄内の水分が外に出ようとします。

卵黄の中の水分が出口を失ってしまうと、圧力がかかり、最終的には卵白や殻を破って破裂してしまいます。

電子レンジでは、マイクロ波で卵の中身を均等に温めようとするため、このような破裂が起きるのです。

一方、お湯で温める場合は、外側の卵白から温まるので、このような破裂は起こりません。

電子レンジが物を暖める仕組みは、マイクロ波を利用して物質内の「荷電」を速く動かし、そこから熱を生み出すことにあります。

しばしば、電子レンジは水の分子を摩擦させて熱を作ると思われがちですが、実際のところは少し異なります。

食品などの物質には「電子」が含まれており（荷電しています）、電子レンジはマイクロ波を使ってこの電子を振動させます。

このマイクロ波は、プラスとマイナスの電気を素早く切り替えます。

たとえば卵のように電子レンジに入れられた食品は、水分やタンパク質などを含んでおり、これらの物質は分子レベルで見るとプラスとマイナスの電荷を持っています。

電気のプラスとマイナスを素早く変えることで、物質の電荷も反転し、結果として熱が生じます。

水分子（H2O）の場合、酸素原子が二つの水素原子と左右対称に結合しているのが特徴です。

電子レンジで物が暖まる理由は、水分子の特性に関係しています。酸素原子はマイナスの電荷を、水素原子はプラスの電荷を持っていて、この構造がマイクロ波に反応しやすいんです。

だから、水分を含む物は電子レンジで温められやすいのです。タンパク質のような大きな分子はマイクロ波に反応しにくいため、水分を含むものがより効率的に暖まるんです。

その結果、ご飯などの水分を多く含んだ食品は電子レンジで温めるのに適しています。

電子レンジで爆発しやすいのは、層状の構造を持つものや、熱が一か所に集中する食品です。

層状の構造とは、例えば卵のように中身が卵黄・卵白・殻と異なる部分に分かれているもののこと。これらは水分が逃げにくい構造をしています。

また、ご飯を皿に入れてラップをピッタリとすると、ご飯が暖まって出た湯気が逃げ場を失い、ラップが破れて破裂することもあります。

さらに、熱が集中しやすい飲み物、例えばコーヒーや味噌汁は、その粘度のために熱が逃げにくいです。これらの液体は、マイクロ波の影響で局所的に熱くなることがあり、「突沸」と呼ばれる現象を引き起こします。これは、部分的に水分が温まり、突然水蒸気が噴出することです。

同様に、砂糖水や塩水も熱がこもりやすく、突沸のリスクがあります。特に水以外の液体を温める際は、この現象に注意が必要です。

安全のために、電子レンジでの加熱時間は短くし、特にコーヒーや他の液体は電子レンジで温めない方が良いでしょう。

電子レンジは便利ですが、誤った使い方をすると事故や火事の原因になり得るので注意が必要です。特に卵を電子レンジで温めるのは避けましょう。

電子レンジで卵が破裂するのは、卵黄が卵白より先に固まり、内部の水蒸気が逃げられなくなるからです。電子レンジはマイクロ波を使って物質の電荷（プラス・マイナス）を逆転させて熱を発生させます。

電子レンジで破裂する可能性があるのは、水以外の液体や、ソーセージ、栗、銀杏などです。これらは電子レンジ内で加熱すると、内部で圧力が高まりやすいため、注意が必要です。